フラワーアレンジメント 花の色合わせ ~初心者さんも簡単に花が選べるコツ~

お花を自分で買ってみたいけど、「どんな風に色を合わせたらいいかわからない」という悩みをよく聞きます。今回は、フラワーアレンジメント初心者さんでも、簡単におしゃれに花の色合わせが出来るコツをお伝えします。

フラワーアレンジメントの簡単な花の色合わせのコツ

色の合わせ方を調べた時、「色相環」という言葉がでてきます。色彩の勉強をしたことのある方ならご存じかと思います。ただ、花の色合わせをするために、色相環から勉強するのは、少し遠く感じるかもしれませんね。

今回は、ごく簡単に誰もが参考にしてもらえる色の合わせ方をご紹介します。

同系色で濃淡(グラデーション)をつける

一番簡単で、失敗のない色合わせは、「同系色」でまとめるアレンジです。同じ色で濃淡(グラデーション)をつけます。

例えば、下の画像は「緑」をベースとしています。
白に近いグリーンの“アルストロメリア”→バラ“ミントティー”→セダム→茶色に近いグリーンが混じったアジサイ のグラデーションです。

私は、メインとなる花(今回はバラ)を決め、その色を軸として同系色でまとめています。
下の画像で、メインの花はセンターのバラです。バラの色味が紫がかっているので、濃い紫系のスカビオサを入れて引き締めています。

こちらは、オレンジ系の同系色です。

同系色でも、数種類の花の色を全く同じ色であわせると、全体的にぼけてしまうことがあります。色に濃淡(グラデーション)をつけることで、個々の花の可愛さが惹き立ち、オシャレな色合わせに見えるでしょう。

補色・反対色を合わせる

「同系色が分かってきた!」と思ったら次のステップで、補色で合わせてみましょう。色合わせの幅が広がりますよ!

補色・反対色という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
ここで「色相環」の説明を少し。こんな図をみたことはないでしょうか?

これは色相環の例です。簡単に言うと、色相は色味(基本的に黄、オレンジ、赤、紫、緑)のことで、その色味を円状にしたものを色相環といいます。12色で表すものや24色で表すものがあります。

色相環で真逆にある色が「反対色」。反対色の両隣が「補色」と言われています。
(例)

反対色や補色で合わせると、お互いの色を惹きたてる効果があるので、メリハリのある色合わせになります。

フラワーアレンジメントで、使いやすい補色の例を挙げてみます。

◇赤系 ⇔ 緑系

◇黄・オレンジ系 ⇔ 青・紫系

バスケットアレンジメント

反対色や補色で色を合わせることができると、アレンジの色合わせのバリエーションも増えます。

緑(グリーン)はどんな色の花にも合う

植物の茎や葉の色は、緑のものが多いので、必然的にどんな花の色合わせにも合います。緑色をたくさん使うと、とてもナチュラルなアレンジになります。

花の色合わせのイメージをもつ方法

花は、”自然が作り出す色” なので、机上の色彩の勉強ではイメージがつきにくいかもしれません。ただ、ヒントは生活空間の中にもたくさんあって、例えばお気に入りのブランドのパッケージや、カラフルな文房具や、本や雑誌の装丁など、「この色使い素敵だな」と好きだと思うイメージを見つけることはできます。

好きだな、素敵だな と思う配色を、花を使って再現するのも、色合わせを楽しむ一つの方法です。

フラワーアレンジメントに色の資格は必要?

カラーコーディネーター、色彩検定など、色の資格は数種類あります。
私は色彩検定の2級をもっています。色相、彩度、明度・・うーん、花の色合わせを考えるとき、勉学的な知識からイメージを持つのは、ちょっと難ありでしょうか。必ずしも資格は必要ないと思います。

ただ、色彩の勉強をすると、後付けで、選んだ花の色合いの意味をつけることはできます。
「この色と、この色は、ここで繋がっているのか」と理解することで、色合わせの面白さが分かってきます。

花合わせを実践し、知識と結びつけることで、さらにフラワーアレンジメントの奥深さが楽しめると思います。

おわりに

初心者さんにも簡単にできる、花の色合わせのコツをお伝えしました。まずは「同系色」で慣れて、「補色・反対色」でバリエーションを作ってみてください。花の色合わせは、フラワーアレンジメントで一番楽しいところなので、どんどんチャレンジしてみてくださいね!

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