五感に響くフラワーアレンジメント@西宮市立西宮支援学校【心のバリアフリー】

2022年10月12日 西宮市立西宮支援学校より依頼をうけ、中学1年生の生徒さん方にフラワーアレンジメントを体験していただきました。とても充実した時間を経験させていただきましたので報告いたします。

五感を使ったフラワーアレンジメント 体験

夏休み前に、ホームページをご覧になってお問合せ・ご依頼をいただきました。「この先生だったら引き受けてくれる!」と、先生方が、私の顔写真をご覧になっての熱烈なラブコール。打合せをする前に、ワークショップをさせていただく返事を伝えたのは言うまでもありません。

「五感を使って、心に響く体験ができたら」という先生方のご要望で、色々考えて花材を選んでみました。

<使用花材>
・バラ ”カルピデューム”
・ガーベラ ”プチサンライズ”
・アストランティア
・ローズゼラニュウム(2種)
・ミント
・カボチャ ”プッチーニ”

カボチャのプッチーニ

<視覚>
バラと、ガーベラの鮮やかさを感じていただきました。
<嗅覚>
グリーンにハーブを使い、教室中がいい香りに包まれました。
<触覚>
植物にふれることで質感や手触りを感じていただきました。
<聴覚>
アレンジメントの最中に、生徒さん方の楽し気な声を聞くことができました。
<味覚>
こればっかりは、フラワーアレンジメントの難しいところ。カボチャは使ったけれど、観賞用だから食べないでね。

ベランダで育てているゼラニュウムなど大量に持参したハーブが、教室中にひろがり、授業をのぞきに来られた他の先生方が「いい香りですね~」「大人も癒されます」と言われたほどでした。

フラワーアレンジメントのレッスンで心のバリアフリーを考える

夏休みがあけて、打合せを兼ねての授業参観にて、「私に何ができるだろう」というのが、正直な感想でした。

事前に「生徒さん方、ハサミは使えますか?」と伺ったら、「使えます」というお返事でした。生徒さん方は、そばについている先生が生徒さんの代わりに、または先生と生徒さんが一緒に持ってハサミを使う事ができます。

1時間ほどの参観で、生徒さんと支援される先生方の様子を実際に拝見し、また、脳裏に生徒さんの保護者の方も浮かびました。普段の生活の中で、障害を持っておられる方との接点が全くなかったうえ、”心のバリアフリー”という聞きなれない言葉を知り、今まで気に留めたことがない社会があることを知ったのです。

参観からワークショップ当日までの約1ヶ月、「私にできることはなんだろう」と、色々考え「花を使って目の前にいる人に喜んでもらう」という原点にもどりました。生徒さん方や先生方に楽しんでもらおう!いっぱい笑ってもらおう!

ワークショップ当日、

先生のヘルプがあっても、一生懸命にオアシスに花を挿そうとする生徒さんたちをみると、心の中から「がんばれーっ」って声がでました。

参観のとき、私をみて緊張気味だったある生徒さんの、にっこり微笑んだ笑顔を見ることができたとき、胸の底から嬉しさが湧き上がってきました。

生徒さんとの意志の疎通を必ずはかり、じっくり生徒さんの意志をくみ取られる先生方のやさしさに、胸をうたれました。

なんだか、生徒さんより、私の方が五感に響かされている感じの授業時間だったような気がします。

“こころのバリアフリー”と、検索して文字だけではよく解らなかったけど、実際に障害をもった生徒さん方、生徒さん方に寄り添う先生方と同じ時間を共有することで、もともと私にあったかなかったかも気が付かなかったバリアが無くなったのは確かです。

そして、花の持つ本来の力が、十分に発揮された授業だったように思います。

西宮支援学校の皆さま、大変素晴らしい経験をさせていただきありがとうございました。
またお会いできたら嬉しいです!

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