ビバーナム・スノーボールを使って5月初夏のフラワーアレンジメント
最終更新日 2023年5月1日 by mikichigusa
4月の終わりから5月・6月にかけて、初夏の花材で必ず使いたくなるのが“ビバーナム・スノーボール”。みずみずしいグリーンが、アレンジメントに爽やかさを惹きたてます。今回は、ビバーナム・スノーボールの扱い方と、アレンジメントの使い方をご紹介します。
目次
ビバーナム・スノーボールとは
ビバーナム・スノーボール
スイカズラ科ガマズミ属
明るいグリーンが爽やかな特徴の ビバーナム・スノーボールは、低木の庭木で、花はグリーンから白に変わります。
花市場では、3月半ばから見かけるようになり、4月中旬ごろから6月の初め頃までが旬です。
私世代(40歳代以上としておこう)は、“ビバーナム”で認識しています。最近では ビバーナムというと、 “ビバーナム・ティヌス” などの実ものを呼ぶことが多く、少々混乱することがあります。
下の画像の、真ん中の黒い実は “ビバーナム・ティヌス” です。スノーボールと全然、姿が違いますね。

真ん中の黒い実が “ビバーナム・ティヌス”
もし、花屋さんで スノーボールの方を手に入れたいときは、“スノーボール” か “ビバーナム・スノーボール” と伝えると間違いがないでしょう。
切り花のビバーナム・スノーボール の水揚げ
スノーボールの水揚げはふつうの水切りと少しちがう
スノーボール は水が下がりやすい植物です。アレンジメントに使う前に、水揚げをしっかりとしておきましょう。スノーボールの水揚げの仕方は、一般的な水切りとは少し違って、コツがあります。
1.茎を斜めにカットします。カットする面積が広い方がよい。
2.中の綿をとる。
3.表皮をけずる。
4.茎を割る。
水が下がってしまったスノーボールを、上の手順で切戻しをしました。切戻しとは、もう一度、水揚げをすることです。切戻しをすることで、再び元気になります。
新鮮なスノーボールの見分け方
花を長く楽しみたいなら、新鮮な花を購入するのが一番です。
新鮮なスノーボールは、緑色が鮮やかで、ひとつひとつの花がギュッと詰まっています。咲き進んだら、花が白っぽくなり、落ちやすくなってきます。
ビバーナム・スノーボールを使ったアレンジメント
スノーボールは、一つの枝にたくさんの花房をつけています。そのまま使って大きなアレンジメントを作ることもできますし、切り分けて使うこともできます。
ビバーナムスノーボールをアレンジメントに使う時のコツ
スノーボールを切り分けて使いたいとき、木の部分からカットして使う事ができます。木から切り離して使う方が、花のもちはよくなります。
木から切り離して使う時は、一般的な水切り(水の中で茎をきる)をして使いましょう。
スノーボールは、茎に対して花房が大きいものが多く、水があがっていても、花の重みで茎にしなりが出ます。
まず、どんな感じで花が傾いているのか、茎をもって、どの方向に動きやすそうか見てみましょう。
しなりが強い場合は、オアシスに対して垂直気味に入れてみてください。また、オアシスに挿す位置を、思っているところより少し奥にすると、来て欲しい位置にくる場足があります。
自然な流れがでるように、茎と花の傾きをよくみて調整してみてください。
ビバーナム・スノーボールと色合わせ
スノーボールは、グリーン(緑色)です。どんな色の花にもあいます。今までレッスンで合わせた色をご紹介します。
おわりに
“ビバーナム・スノーボール” の扱い方と、アレンジメントをご紹介しました。季節の旬の花材を使ってアレンジするのも、イギリススタイルフラワーアレンジメントの魅力です。”スノーボール” がみずみずしい季節に使ってみてくださいね!
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