オーバルアレンジメントの作り方

フラワーアレンジメントのレッスンに通われるようになると、まず「基本の形」というものを習われると思います。
オーバルアレンジメントは、通称「オーバル」と呼ばれており、基本の形の一つです。
今回は、のびやかなオーバルアレンジメントの作り方をご紹介いたします。

オーバルアレンジメントの作り方

それでは、イギリススタイルフラワーアレンジメントの手順通りに作っていきましょう!
「オーバル」は、360℃どこからみても花が入っている状態のスタイルです。

オーバルアレンジメントの手順

<1. ホリエージを作る>

イギリススタイルのアレンジメントでは、まず、グリーンで形を作ります。これを「ホリエージを作る」「ホリエージをとる」といいます。

オーバルアレンジメントのホリエージは「楕円形」です。

1-1. オアシスに十字線を入れる。

1-2. 短い方のグリーンを入れる。
長さの目安は、今回は、花器の幅(花器の等倍)にいれました。イギリススタイルのアレンジメントは“左右非対称”です。左と右では、違うグリーンをいれましょう。

1-3. 長い方のグリーンをいれる。
今回、短い方のラインの約1.5倍で入っています。
短い方が長ければ長いほど、大きい楕円形ができます。飾る場所が決まっていたら、その場所に合わせましょう。

1-4. 十字をつないで楕円形をつくる。
十字をつなぐグリーンが短くなると、猫の目のような形になって、楕円ではなくなってしまうので注意です。


<2. メインの花を入れる>

2-1. ポイントフラワーを入れる
イギリススタイルでは、メインになる花を「ポイントフラワー」と呼んでいます。今回は、バラ5本を使います。
まず、1本目をオアシスの真ん中に真っすぐ挿します。高さは、花器の高さの1~1.2倍にするとバランスがよいです。

センターは茎がまっすぐの花を選ぶと挿しやすいです。

ポイントフラワー2本目は、1本目の高さに水切り分を足した長さで茎をカットします。角度をつけて1本目の左斜め前からいれます。3本目の長さは、2本目の長さに水切り分を足してカットし、1本目の右斜めで2本目より更に前にいれます。

2本目、3本目の挿し位置に注目

花器をぐるっとまわして、反対側にも同じようにバラをいれます。

真上から見たところ

<3. ラインの花を入れる>
十字の長い方のラインからいれていきます。下からトップまで、なだらかにつながるように、角度をつけていれていきます。
本来ならば、楕円の中に花がおさまるのがよいのですが、ラインの細いもの(今回でいうなら画像右側のバジル)は、のびやかさがでるように、少しアウトラインからだしています。

<4. 間に花をいれる>

ポイントフラワーとラインフラワーの間に花をいれます。
花を入れるときは、なだらかにトップとつながるイメージで、角度をつけながらいれていきます。

 

<5. グリーンで形を整える>

オアシスが見えている場所に、グリーンをいれて、形を整えたら完成です。

 

フラワーアレンジメントのグルーピング

今回は、グルーピング という手法を使いました。フラワーアレンジメントでいうグルーピングは、同じ花を、同じ位置でかためて使うことをさします。グルーピングをすることで、ひとつの花を強調する作用がでてきます。
2012年のロンドンオリンピックで、メダリストに贈られたビクトリーブーケは、グルーピングで作られています。

オーバルを飾る場所

オーバルアレンジメントは、360°どこからみても花が入っている状態です。会場装花では、テーブルの真ん中に置くセンターピースとして飾られます。
ご自宅のテーブルのセンターピースとして置くときは、配置する食器や、ランチョンマットなどにあたらないように、縦横のサイズを考慮して作ってみてください。

オーバルアレンジに使った花材

左から、シマトネリコ、セダム、アフリカンバジル、マルバルスカス

<シマトネリコ>モクセイ科トネリコ属
マンション前の植栽の剪定を業者さんがしてたので、いただきました。今まで使ったことがなかったのですが、しっかり水切りをして使うと長もちしたので、アレンジにも十分使えるグリーンでした。

<セダム>ベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属
今回、間を埋める花として使いました。ダークな色合いが、より、アレンジを引き締めてくれています。

<アフリカンバジル>シソ科
今回は、ホリエージとラインフラワーとして使いました。
アレンジをしている最中、バジルの香りがします。イタリアン食べたくなります。

<マルバルスカス>キジカクシ科
このグリーン、枯れることがあるのかしら・・・と思うほど長もちするグリーンです。

今回、使用したバラは3種類です。
バラはイギリススタイルのフラワーアレンジメントには欠かせない花で、レッスンではたくさんの品種をご紹介しています。
クレマティスは、ラインの花としても、間を埋める花としても使える花材です。
カーネーション、アジサイは締めの花として使っています。

おわりに

フラワーアレンジメントの基本「オーバルアレンジメント」の作り方をご紹介しました。フラワーアレンジメントの練習であなたのお役に立てれたらうれしいです。

こちらの記事も参考にしてみてください。
≫オアシスの使い方
≫ラウンドアレンジの作り方

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