切り花 を長持ちさせる方法とコツ 水切り 水揚げ
最終更新日 2021年7月14日 by mikichigusa
切り花 を長く楽しんでみませんか?花束をもらったけれど、すぐにしおれてしまった・・。花を飾ってみたけど、2,3日しか楽しめなかった・・。など、「すぐに枯れてしまう」「しおれてしまう」という声を聞くこともあります。切り花を長もちさせるちょっとしたコツがありますので、ご参考にしてください。
目次
切り花を長持ちさせる方法
切り花を長く楽しめるコツは、いくつかあります。簡単にできることなので、ためしてみてください。
切り花 の水揚げをする
切り花の「水揚げ」とは、簡単にいうと、茎を切って切り口を新しくし、水を吸い上げやすくすることです。
花束をもらった後や、花屋さんで花を購入した後、自宅にもどるまでは、茎から十分な水分が揚がっていない状態です。十分に水分を上げるために、水揚げをして、花瓶にいれてあげましょう。
一般的な水揚げの方法は、「水切り」です。どんなお花にも適用します。
「水切り」とは、水の中で茎を切ることです。
よく切れるハサミで、スパッと切ります。切れにくいハサミを使うと、茎の断面をつぶしてしまうことがあり、かえって植物は水を吸いにくくなります。
基本的に、どの植物も茎は斜めに切りますが、チューリップやガーベラなどの茎の柔らかい植物は水平に切ると、断面がつぶれにくくなります。
「水切り」でしおれた花を回復させる
「花がしおれてしまった」というときにも、水切りは有効です。
「しおれている」ということは、植物に水分が足りないから。
水に浸けているのになぜ足りなくなるかというと、水を吸い上げる茎の先が古くなっているから、水が揚がりにくいのです。
水切りをして、茎の断面を新しくし、水を吸収しやすくしてあげましょう。
しおれたガーベラを水切りして、回復させた様子です。
(このガーベラは、大輪の”アーティスト”という品種です。2月26日に仕入れ、3月15日現在、ほのかに変色はしてきましたが、まだまだ元気です。)
一度、茎をカットされたものを再度、水切りすることを「切戻し」ともいいます。
花の種類や品種にもよりますが、「水切り」「切戻し」で、植物はかなり長く咲き続けることができます。
切り花の水切りの頻度
季節や気温にもよりますが、目安として、夏は1日1回、冬は2,3日に1回。
花瓶の水が濁っていたり、水に浸かっている部分の茎がふやけたりしていたら、超特急で水切りです!
茎のヌメリを洗うか、切り落として、茎の切り口を新しくしましょう。
切り花を長持ちさせるコツ
花瓶の水の量は控えめに
「植物は水が好きだから、花瓶には水いっぱいがいいわよね」・・残念ながら、NOです。
花瓶に水をいっぱいにすると、”飲みすぎ”でしおれるのが早くなる植物もあります。たっぷりの水が欲しい植物も中にはありますが、基本的には、茎の下から3~5センチぐらい水に浸かっていると十分です。
水に浸かりすぎると、茎がくさりやすく,カビが生える原因にもなります。
こちらは、水に浸けすぎたガーベラの茎です。水に浸かっていた部分はドロドロになり、その上部まで腐っています。
こうなってしまったら、元気な茎のところまでカットしてから、水切りをして回復をさせます。
切り花の水かえの頻度
前述の水切りの頻度と、同じです。目安として、夏は1日1回、冬は2,3日に1回。
できたら毎日変える方がベターです。
気温が高いと、水の濁りが早いです。
水の濁りが目で見てわかるようなら、すぐに水を変えて花瓶を洗い、花の水切りをしましょう。
花瓶もヌメリをとり清潔にするのを忘れずに。
枯れた部分の花びらはとる
蒸れなどで、外側から花びらが変色してきたら、そっと取り除きます。
放っておくと、カビが発生することもあり、弱りを早める原因になるので、早めに取り除きましょう。取り除くことで、見た目もきれいになります。
花びらの内側から変色することもあります。取り除きにくいですが、できるだけ取り除いた方がよいです。
切り花 の余分な葉は取り除く
蒸散といって、簡単にいうと、葉から水分が抜けていく作用があり、葉が多くついていると、それだけ負荷もかかります。
また、花瓶の水に葉がつかると、水が腐りやすくなりますので、余分な葉は取り除きましょう。
目安として、バラなら、上部から2~3枚残す感じでいいと思います。
花束のラッピングははずす
花束についているラッピングは、はずしましょう。
可愛いからはずしたくない気持ちもわかりますが、吸水できなかったり、包まれているので蒸れたりして、花の弱りが早くなります。
ラッピングの可愛さを楽しむのは、1日が無難です。
ラッピングをはずしたら、水切りをして花瓶に活けてあげましょう。
切り花 を飾る場所
できるだけ涼しいところ、日の当たらないところに飾ることをおすすめします。
直射日光が当たる場所、エアコンの風が当たる場所、夏場の締めっ切った部屋などは、蒸散の進みが早いので、花の傷みがはやくなります。
ご自宅の中でのベストポジションをみつけてみてくださいね。
住居の形状にもよりますが、洗面所やキッチン周りなど、水があるところは、花の手入れがしやすいのでオススメです。
おわりに
昨今では、品種改良もすすみ、切り花も日持ちもかなり良くなっています。それに加えて、少しの工夫で、切り花は長く楽しめます。
手入れをして長く咲いてくれる花には、愛情もひとしお。花のある暮らしがますます楽しくなりますね!
こちらの記事もご参考に。
>>>切り花の芍薬(シャクヤク)のつぼみを咲かせるコツ
>>>花のある暮らし~切り花のアジサイを長持ちさせる方法
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