フラワーアレンジメントの基本-オアシスの基本的な使い方
最終更新日 2020年11月7日 by mikichigusa
フラワーアレンジメントに必須の吸水スポンジ(フローラルフォーム)「オアシス」
「オアシス」とは、スミザーズオアシス社(アメリカ)の商品名ですが、日本で最初に販売されたため一般的に吸水スポンジは「オアシス」と呼ばれています。
オアシスを正しく使うことで、お花が長持ちしアレンジの美しさも持続します。
今回は、オアシスの基本的な使い方を説明します。
目次
オアシスの切り方
花器には色々な形のものがありますが、基本的に、器の開口部と内側の形状や深さをみてオアシスをカットしていきます。
オアシスは通常1ブリックが約11cm×23cm×8cmの直方体です。
オアシス社の製品には、1ブリックの文字が刻印されている面に、1/3と1/2にカットできるガイドラインがついています。このガイドラインをうまく使って、花器の大きさに合わせて使用する分だけ無駄なくカットします。
今回は、開口部より内側が狭くなる一般的な形の器に入れてみます。
1.花器の淵にオアシスをあてて、どのくらい必要か目安をつけます。
画像のように円形の器の場合は、内径に合わせると無駄がありません。
2.必要な大きさにカットした後、内径の大きさに型をとりカットします。
今回はまず1/2でカットします。オアシスのガイドラインは刻印されている面にのみついています。垂直にカットしたいときに側面にもガイドラインをいれ、まっすぐにナイフを下すときれいにカットできます。
1/2にカットしたオアシスを花器に押しあてます。あまり力を入れすぎると花器が破損する場合もあるので気を付けてくださいね。
型がとれた所をカットします。今回の花器は底にいくほど狭くなっているので、ナイフを鋭角にいれてカットします。
3.器に入るように形を整えます。
アレンジをする時にサイドからも花材が入るように、花器から約2cmオアシスが出るようにします。オアシス上部から約2cmのところにナイフをあてて、カットします。
出っ張ている部分をカットし、器に入るように調整しながらカットします。
調整するときに、器に入らないからといって表面と上部約2cmの位置をカットしないようにしましょう。小さくなりすぎて不安定になることがあります。引っ掛かりがあるのは下部です。下部の当たることろを少しづつ削って調整してください。
5.ぐらつかず器にフィットしたらカット完了です。
オアシスの正しい吸水の方法
花器にフィットしたら、次に吸水です。
オアシスに正しく吸水することで花の美しさは長く保たれます。
カットしたオアシスに正しく吸水しましょう。
1.深さのある器にたっぷり水をいれ、カットしたオアシスを浮かべます。
上から無理やり押したり水をかけたりしてはいけません。十分に中まで吸水されなくなります。器の水が少なくなってきて吸水に時間がかかってきたら、横から水をそっと追加します。通常、1ブリックで2リットルの水を吸水するそうです。(※オアシス社の製品カタログより)
3.オアシスの全体が沈んだら吸水完了です。
使用するオアシスの大きさにもよりますが、通常1~2分で完了します。私のレッスンでは、十分に吸水時間をとるために、オアシスが水に浸かっている間、その日使う花材の説明やアレンジの図解を描いたりしています。
4.花器にセットします。
ぐっと押し込んで、ぐらつかないようにセットできたらアレンジ開始です!
様々な形の器にオアシスをセットする方法
1.水漏れが心配な器を使う場合
セロファンを底に敷くとよいでしょう。セロファンだけでオアシスが見えてしまうのが気になる場合は、ペーパーをセロファンの上に重ねると隠れて見えにくくなります。
2.花器の形状上、オアシスのぐらつきがある場合は防水テープで固定します。
花器が大きかったり、逆に底が浅くて水を含ませてもオアシスがぐらつく場合は防水テープでとめます。その際、テープをかける位置はセンターを避けた方が無難です。メインの花がセンターにくる場合が多いので、テープが邪魔にならないようにするためです。
3.1度でオアシスのカットが難しい花器の場合
変わった形の花器などで、1度でセットしにくい場合は、何個かのスライスを組み合わせてセットしても大丈夫です。
アレンジの後のオアシスの扱い方
アレンジの後は花が水を吸ったり、オアシスの表面が乾いてきたりするので、1日1回水を補給をします。花器に水が溜まってしまったら、アレンジをはずし水を除いてください。
アレンジ後、時間が経つにつれバクテリアが繁殖していることもあります。また、一度乾いてしまうと水を吸わなくなる性質があるので、再利用はできません。使用後は可燃ごみとして処理できます。(自治体によります)
おわりに
フラワーアレンジメントには欠かせないオアシスの使い方の基本をまとめました。他にも色々なオアシスの使い方があります。また正しい吸水方法でアレンジは長く美しく保てます。まずは基本をマスターして、あなたのお花の世界が広がれば嬉しいです!
≫ラウンドアレンジメントの作り方
≫オーバルアレンジメントの作り方
体験レッスンから始めよう!
★体験レッスンは1~2名の少人数でおこないます。あなたの疑問や心配事にしっかりお答えします。
★体験レッスンの内容は通常の授業と同じです。今後の授業がどんなふうに進むのかもわかりやすく体験できます。
★体験レッスンは手ぶらで大丈夫です。必要な道具はすべて準備しています。