お正月の生花フラワーアレンジメントの作り方と花のもつ意味

最終更新日 2020年12月24日 by mikichigusa

門松にしめ縄、鏡餅にお節料理。まもなく、お正月を迎える準備をする時期がやってきます。
お正月を迎える縁起物として、華やかにお花を飾ってみませんか?
今回は、お正月アレンジメントの作り方と、お正月アレンジメントによく使われる花の持つ意味をご紹介します。

お正月のアレンジメントの作り方

様々なスタイルで作られているお正月アレンジメント。背の高いアレンジ、横幅のあるアレンジ、テーブルセンターになるアレンジなど色々です。
今回は、背面が壁で、玄関の飾り棚などに置くことができるトライアンギュラーで作ってみます。

<使用花材・資材>
・キク(中輪・3本)
・スプレーマム(2本)
・アルストロメリア(2本)
・ハボタン(1本)
・シンビジウム(1本)
・ナンテン(1本)
・若松(1本)
・ドラセナ(1本)
・ヒバ(適量)
・水引(適量)
・お正月用ピック(1つ)
・オアシス 1/2ブロック

<作り方>
1.グリーンで形を作る


イギリススタイルのフラワーアレンジメントは、グリーンから入れていきます。
トライアンギュラーは、三角形または二等辺三角形が基本の形です。

2. ポイントフラワーを入れる

キクを角度をつけて3本いれます。2本目は1本目より高く、3本目は1本目より低くなるようにして、高低差をだします。

3. ラインの花(スプレーマム、アルストロメリア)・ハボタンをいれる

若松をラインの花として使いました。若松はまっすぐな枝なので、凛とした雰囲気がでると思います。
ハボタンを1本目のポイントフラワーの下に低めにいれると、アレンジ全体が引き締まります。

4. シンビジウム、水引をいれる

ラインフラワーとポイントフラワーの間にそれぞれ、シンビジウムと水引をいれます。
シンビジウムは、1本を半分にカットして使っています。

5. ピックを入れて完成

お正月アレンジメントに使われる花材・資材とその意味

松やナンテンなどは、お正月アレンジメントならではの花材です。”縁起物”として使われる花材に意味合いがあるようです。

<松>不老長寿・繁栄・夫婦愛
常緑樹で1年中緑を保つことから、不老長寿の象徴とされているそうです。また、松の葉は2本1対なので、夫婦愛の象徴ともされているそうです。
※松は品種により、葉の枚数が違います。アレンジでよく使われる若松は2枚です。

<南天>厄除け
「難を転ずる」ということから、縁起の良い木とされています。

<菊>不老長寿
中国や朝鮮半島から伝来したと言われるキクは、漢方薬として使われていたそうです。9月9日は「重陽の節句」で別名「菊の節句」菊酒をかわし、長寿を願う節句です。
日本では供え花のイメージがありますが、最近では”デコラティブマム”とも呼ばれる洋菊が美しく、アレンジメントにも人気の花材です。

洋菊レンドランセ・トムピアーズ

<葉牡丹>幸福・高貴
色々調べてみると、
「もともとは、”牡丹(ボタン)”を添えていた。ボタンは高価で手に入りにくかったので、江戸時代から安価で、冬の寒さにも強い葉牡丹が使われだした」
とのこと。ハボタンは、コストパフォーマンスが良かったのですね。
牡丹は、その花姿から「高貴」「豪華」という意味合いがあるようです。
ハボタンも、幾重にも巻いている葉が豪華で、今では、お正月には必要な縁起のよい植物のひとつとなっています。

<水引>魔除け・人と人とを結びつける
日本独特の文化である水引。最近では、赤・白に限らず、様々な色があります。
基本的に「結び切」「蝶結び」という結び方があります。お正月に使う時には、”使いまわしをしない”という意味から「結び切」が一般的なようです。また、お祝い事では、奇数本使うとよいようです。

 

おわりに

お正月を華やかに迎えるとともに、花材一つひとつの意味合いを思いながら、1年の幸福を願ってアレンジメントをするのもまた、趣があるような気がします。
今年は特に、その意味合いが強くこめられるのではないでしょうか。
私も、1日も早く世界が明るくなるように願いながら、思いを込めてお正月のアレンジメントをつくりたいと思います。

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