花紀行~花手水 あじさい寺 柳谷観音 楊谷寺(京都府長岡京市)~【花の名所】
ちょっと前の話になりますが、結婚記念日に、花手水で有名な京都府長岡京市の「柳谷観音 楊谷寺」に行ってきました。
目次
柳谷観音 楊谷寺(京都府長岡京市)
「柳谷観音 楊谷寺」 は、「やなぎだにかんのん ようこくじ」と読みます。
<基本情報>
京都府長岡京市浄土谷堂ノ谷2
インスタグラム yanagidanikannon
楊谷寺の公式のインスタグラムは、花手水などの素敵な画像がたくさんあります。
結婚記念日に紫陽花寺・楊谷寺へ小旅行
2021年7月4日・日曜日・大安
私たち夫婦は、結婚22周年を迎えた。
娘たちも大きくなり、お昼ご飯の用意もいらないというので、久しぶりに夫婦水入らずで遠出することにした。
「どこいこ?」
結婚記念日が日曜日なら、事前になにかしら予定をたてておいたら良いものを・・
私たちは、「計画する」ということが苦手だ。
そういえば、結婚式の日取りを決めたのも、2ヶ月前だった。
主人が「こんなとこあるけど」とインスタ画像をみせてきて、そのアジサイの美しさに惹かれて、すぐに出発した。
(もしかして、意外と前もって調べてた?)
西宮から楊谷寺までのアクセス
西宮から名神高速道路にのり、長岡京ICで国道478号線にでる。府道79号線・柳谷道をひたすら直進。西宮から約1時間。
とある情報サイトで”穴場”と書かれていたが、高速をおりると、要所要所に楊谷寺に促す標識がでており、「穴場じゃないやん」と言いながら迷わずに進めた。柳谷道から一気に山の中に入る。そびえたつ竹林の中を、京都らしい風景だ・・と思うよりも、対向車がくるとどうよけるのかとヒヤヒヤの道もあった。
思えば、私たちは行き当たりばったりでいく場所には、こんな道に当ることが多い。(22年の結婚生活の中では、そう険しい道はなかったように思うけどね)
楊谷寺の花手水
花手水とは
数年前から、寺院や神社の手水鉢に花を浮かべる「花手水」がその美しさで注目されている。インスタによる「SNS映え」で広まったらしい。
元々の「花手水」の意味は、”水のない時期に花で手を清める”ということらしいが、今ではもともとの意味より、手水鉢に花を活けている状態を指す言葉となっている。
「手水」は「ちょうず」または「てみず」と読む。神社やお寺で、参拝する前に手や口を清めることである。その水盤があるところを「手水舎(ちょうずや・てみずや)」といい、水を溜めているのが「手水鉢」だ。龍が水を流しているところもある。これは、龍が水の使いとされているからだ。(龍以外の水口もたくさんある)
手水鉢が担がれている!
若い頃から、寺や神社に行くのが好きで色んなところへ行ったが、手水鉢が担がれているのには初めて出会った。
はじめて見るものには心が躍る。これは、力士か、鬼か、星一徹か、、、真相がわからないまま、今なおモンモンとしている。
楊谷寺の花手水
「花手水」を知ってはいたが、先がけとなったのが楊谷寺だそうだ。お寺の執事でご住職の奥様が、インスタに投稿した花手水が広まったらしい。
どうやら、アジサイをみれるのはギリギリだった。お寺の公式インスタによると、この龍手水のアジサイが最後の入れ替えだった。
楊谷寺には、門を入ってすぐの「龍手水」のほか「庭手水」「恋手水」「琴手水」「苔手水」がある。
インスタをみると、花手水に使われる花は季節によりバラエティーに富んでいる。たとえば、クリスマスには、ポインセチアなども添えられたり、ハロウィンのころは、おもちゃカボチャが浮かべられていたり。
そして、ただ浮かべているだけでなく、その生け方、見せ方がとても魅力的だ。これは、すでにアートだと思った。さらに、神・仏の元で神秘さが加わっているように思う。
水琴窟
「琴手水」のそばには、水琴窟(すいきんくつ)があった。水琴窟を見たのも初めてだ。
水琴窟とは、簡単にいうと手水鉢の排水設備のようなものだけど(簡単すぎる)、その仕組みが、日本庭園の最高技法とも言われている。水が落ちて跳ね返る隠された音を楽しむのは、わびさびを好む日本人ならではの感覚なのだと思う。
楊谷寺では、「心琴窟(しんきんくつ)」と呼ばれている。
眼病平癒の祈願所であるお寺で、視覚に不自由な方にも庭園を楽しんでいただきたい という、とても優しい心遣い。
花を扱う人は、やはり優しいのだ。
アジサイウィークの最中で、参拝客も多かったが、目を閉じてこの音を聴くと、一瞬、俗世から離れ、尊い空間に吸い込まれたような気分になった。
楊谷寺のアジサイウィーク
毎年、6月初旬から7月上旬は「アジサイウィーク」が開催されているそうだ。約5000株は京都最大規模らしい。
私たちが行った日は、最終日だった。
本堂から上書院(特別公開中だった)へ抜けると、「あじさい回廊」がある。一面に、ガクアジサイやテマリアジサイが咲いていた。青色の花が多かった。もう1、2週間早く来てたらもっとたくさん見れただろうと思う。
奥の院を抜けて、夏のモミジの色が美しい中に、モリアオガエルの卵を発見!
「あじさいのみち」では、色とりどりのアジサイが見れたが、このカシワバアジサイの見応えがあった。白は”膨張色”なので、余計に大きく感じ存在感が増しているのだろう。
ほ~ほけきょ♪ 春に聴くウグイスの声が山に響く。すでに、7月。鳴き声も随分としっかりしていた。ウグイスには梅というイメージだが、ウグイスにアジサイも悪くはないな。
ぐるっと1周したところで気が付いた。
あじさい回廊の写真を撮ってない・・・
「もう一回まわる?」
と主人がいってくれた・・どうしよう・・
あじさい回廊は割と上り坂だった、けど、今度いつこれるかわからない、しばし考えたけど発した言葉は
「いや、また来たいから、その時までとっとく」
私のことだ。いつになるかはわからない。
でも、
一面咲き誇る紫陽花を見たいと思う。
モリアオガエルの成長もみたいと思う。
緑色だったモミジが赤く染まっているのもみたいと思う。
そして、手水鉢を担いでいるのが誰なのかどーしても真相を知りたい。
いくつかの未練を残して帰途についた。
おわりに
今回は、紫陽花寺で知られている京都府長岡京市の楊谷寺へ行ったことをご紹介しました。楊谷寺は、四季折々の色でとても美しく彩られているお寺です。また、お花で彩られている御朱印帳がとても可愛いです。その模様は、インスタグラムでも拝見することができます。またぜひ、今度は行きたい季節に予定をたてて!参拝してみようと思います。
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