フラワーアレンジメントの基本 クレッセント の作り方

フラワーアレンジメント クレッセントの作り方

フラワーアレンジメントの基本スタイル クレッセント の作り方をご紹介します。 クレッセント はフラワーアレンジメントの形の中でも、とても伝統的で馴染みのあるデザインです。同じクレッセントでも流派により、その形は色々です。今回は、イギリススタイルフラワーアレンジメントでデザインされる クレッセント をご紹介します。

フラワーアレンジメントの基本 クレッセント とはどんな形?

 クレッセント とは、英語で「三日月」「三日月形」という意味があります。
フラワーアレンジメントの流派により、月の欠けている部分が上向きになったり、下向きになったりします。イギリススタイルでは、下向きのデザインです。

 クレッセント の作り方

上の画像の クレッセント の手順です!。
 クレッセント はフェイシングアレンジ(三方見)で、正面、左右から花が見えるアレンジメントです。

仕上がりサイズ参考:
横幅60cm×高さ(花器のトップから)30cm×奥行25cm

今回使用する花材
・バラ ”プリンセスメグ” 5本
・ダリア ”オズの魔法使い” 2本
・アルストロメリア 2本
・クレマチス 3本
・ホワイトスター 3本
・マルバルスカス、リキュウソウ、ダスティーミラー、タラスピ

クレッセントアレンジを作る手順

<1.ホリエージをつくる>
まず、グリーン(葉物)でアウトラインを三日月形につくります。
アウトラインを作ることをイギリススタイルでは「ホリエージをつくる」「ホリエージをとる」といいます。

まず、たて・横・前 を決めます。
飾りたい場所の幅を考えて、まず横が決まると思います。
横がきまれば、高さは横の0.5~0.6ぐらいがバランスがよいです。

イギリススタイルのフラワーアレンジメントは、左右非対称の花材を使います。

フラワーアレンジメント クレッセントの作り方

横、高さ、奥行きが決まれば、三日月形になるように、グリーンでアウトラインをとっていきます。

フラワーアレンジメント クレッセントの作り方

側面からみると

フラワーアレンジメント クレッセントの作り方

ホリエージがしっかり三日月の形にとれたら、クレッセントはほぼ7割は成功です!

<2. ポイントフラワーをいれる>
ポイントフラワーとは、メインになるお花のこと。
真正面にくる花は、オアシスの手前1/3から入れるとバランスがとりやすいです。花の顔や茎のクセをみて、角度をグッとつけていれます。

置き場所の決まっているところでアレンジができたら、よりよくバランスがとれると思います。

フラワーアレンジメント クレッセントの作り方

正面が決まれば、角度や高低差をつけてメインとなる花を入れていきます。
使う花の本数によって、配置や角度は変わってきます。左右、前後の高さや角度をみながら、バランスよく配置します。

側面からみると

フラワーアレンジメント クレッセントの作り方

<3. 左右とトップにラインフラワーをいれる>
ポイントフラワーが決まれば、次に、左右と背面トップにラインの花をいれます。ラインの花とは、簡単にいえば、茎が長く軽やかな花がついている花です。
ホリエージに添わせるようにいれましょう。
左と右で違う花をいれます。

フラワーアレンジメント クレッセントの作り方

<4. 空間をうめる>
まず、用意した花で大きな花からいれていきます。

フラワーアレンジメント クレッセントの作り方

次に、ラインフラワーやフィラフラワーなどの軽やかな花を入れて、空間を埋めていきます。

フラワーアレンジメント クレッセントの作り方

<5. グリーンで形を整える>
背面のオアシスや、正面・左右のオアシスの見えているところをグリーンでカバーします。

<6. 完成>
少しみえにくいですが、空間にタラスピを入れてふんわり感をだしたり、右下の方に、残っていたクレマチスをいれて遊び部分をだしています。
フラワーアレンジメント クレッセントの作り方

 クレッセント につかう花材

 クレッセント に使うグリーン(葉物)

クレッセントを作る時には、茎が長めにとれるグリーンを用意しましょう。
・マルバルスカス
・イタリアンルスカス
・ドラセナ
・ユーカリ
・キイチゴ
など

 クレッセント に使う花

ポイントフラワー(メインとなる花)には、マスフラワーやフォームフラワーを使用します。
・バラ
・ユリ など
ラインフラワーまたはフィラフラワーは、茎が長めに使える花材が使いやすいです。
・スイートピー
・ブルースター
・オオニソガラム
・チューリップ  など

クレッセント アレンジを飾る場所

 クレッセント は正面が決まっているアレンジメントなので、背面が壁や窓、また、人がアレンジの後ろを通らない場所が適しています。
とても優雅なスタイルなので、会場装花にも映えるアレンジメントです。
自宅でも、コンソールや、玄関の靴箱のうえ、ニッチなどに飾ると、華やかな空間になります。

プロが作るクレッセントアレンジ

フラワーアレンジメント クレッセントの作り方

クレッセントはとても優しいラインのでるアレンジです。ラインを活かして、さらに優雅なアレンジメントを作ることができます。
例えば、左右をもっと長くして流れるラインをつくったり、
また、「片流れ」といって、片方だけを長く伸すと雰囲気の違ったアレンジメントができます。

私は、クレッセントが好きで、コンソールの上によくディスプレイします。
クレッセントをアレンジしている様子を動画で撮っていますので、ご参考にしてみてください。

おわりに

 イギリススタイルの クレッセント の作り方をご紹介しました。
ラインの惹き立つ クレッセント を素敵にアレンジしてみてくださいね!

ご参考までに
Flower Works Japanのサイトにも ”クレッセント” の作り方を紹介しています。
>>>フラワーアレンジメントの基本~クレッセントの作り方とコツ~

イギリススタイルフラワーアレンジメントの基本スタイルの作り方も記事にしています。
>>>オーバルアレンジメントの作り方
>>>ラウンドアレンジの作り方

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