フラワーアレンジメントの基本とは
最終更新日 2022年1月9日 by mikichigusa
「フラワーアレンジメントを習うなら基本から」
よく聞くフレーズですが、さて、「フラワーアレンジメントの基本」とは何でしょう。
今回は、イギリススタイルアレンジメントの「フラワーアレンジメントの基本」を
道具や用語、形の基礎などから説明します。
目次
アレンジメントでよく使う道具、用語の説明
オアシス(吸水スポンジ)
フラワーアレンジメントを作る時には“オアシス”と呼ばれるフローラルフォーム(吸水スポンジ)を使います。
“オアシス”とはスミザーズオアシス社(アメリカ)の商品名ですが、日本で最初にフローラルフォームを販売したため、一般的にフローラルフォームは“オアシス”と呼ばれています。
上の画像のように約11cm×23cm×8cmのものが1ブリックとして購入できます。
その他、リング状になっているもの、ブーケが作れるもの、ハート型のもの、また色の付いたものなどバリエーションに富んでいるので、アレンジの用途によって使い分けができます。
オアシスをカットするには、“オアシスナイフ”がありますが、100円ショップなどで売られているパン切り包丁でも代用できます。
アレンジする前にお水を十分に含ませます。その際、上から抑え込むなどの圧力をかけると、中まで水が浸透しなくなり、花の持ち(寿命)が短くなるので気をつけましょう。
ハサミ
切り花用、プリザーブド用、枝切りバサミなどがあります。
イギリススタイルでは、通常ナイフはほぼ使いません。
初心者の方には使いやすいタイプのものがありますので、購入前に講師に相談してみてください。
水切り
オアシスに花を挿すまえに、“水切り”という作業を行います。
植物の茎を水中でカットします。
斜めにカットするもの、まっすぐカットするもの、茎をつぶしたり割ったりするものなど、植物に適した水切りの方法があります。
また、形が乱れてきたアレンジをもう一度アレンジし直すときにする水切りを“切戻し”ともいいます。
“水切り”と“切戻し”で植物の持ちは長くなります。
グリーン、ホリエージ
葉物の事を“グリーン”と呼びます。
イギリススタイルでは、アレンジメントはグリーンでまず形をつくります。
グリーン、またグリーンで形を作ることを“ホリエージ(foliage)”といいます。
挿し位置、放射線状に入れる
きれいなアレンジメントを作るときに大切なのは、花をオアシスに挿す角度です。
花の大きさや、茎のしなり具合なども考慮して挿していきますが、
一点を中心として広がる放射線状をイメージして入れていくと、きれいな仕上がりになります。
アレンジの基本スタイル
イギリススタイルには、大きく分けて“オールラウンド”と“フェイシング”という2つのスタイルがあります。
1.オールラウンド(四方見)
“四方見”とも呼ばれ、前・後・左・右、360度どこからみても花が入っている状態のアレンジメント。
テーブルの真ん中にディスプレイするのに適したアレンジなので“センターピース”とも呼ばれます。
イギリススタイルでは“オールラウンド”と呼びます。
「ラウンド」「オーバル」「コーンシェイプ」「スクエア」「ダイヤモンド」などのスタイルがあります。
2.フェイシング(三方見)
“三方見”とも呼ばれ、正面が決まっていて、前・左・右に花が入るスタイルです。正面が決まっていて背面に花は入りません。イギリススタイルではface(表面)という事から、フェイシングと呼んでいます。
背面に花が入らないので、壁際に配置するのに適しています。
「クレッセント」「トライアンギュラー」「ファン」「Lシェイプ」などのスタイルがあります。
おわりに
私もフラワーアレンジメントを始めたばかりの頃は、お花の切り方さえ知りませんでした。学べば学ぶほど、たくさんの花に出会い、たくさんの気づきがあります。
フラワーアレンジメントを始めたばかりのあなたに、また、これから始めたいなと思っているあなたにもご参考になれば幸いです。
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>>>オアシスの基本的な使い方
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