夏でも生花を飾りたい!夏にも強いおすすめの切り花 8選
最終更新日 2025年5月1日 by mikichigusa
「夏の生花はすぐにダメになるから・・」と、夏に生花をあきらめてしまう方が多いのではないでしょうか?今回は、「夏でも生花を楽しみたい!」と思われている方に、夏の暑い時期でも、花持ちのよい切り花と、出来るだけ長く生花を楽しむコツをお伝えいたします。
目次
夏でも長持ちする生花の切り花
夏の生花のレッスンでもよく使う花材や、一般的な花屋さんで購入しやすい切り花をご紹介します。(価格はおおむねの金額です・2025年現在)
トルコキキョウ(リシアンサス)(ユーストマ)
リンドウ科ユーストマ属
1本 300円~1000円以上
切り花として1年中流通しているトルコキキョウ。
本来は、7月から9月に咲く夏の花で、暑さの強い時期でも、長く咲いてくれます。

トルコキキョウ “ボヤージュホワイト”
お花屋さんによっては、「リシアンサス」「ユーストマ」という呼び名で販売されているところもあります。
価格に開きがあるのは、八重咲、一重咲き、花びらがフリル状になっているもの、大輪、中輪など、とてもたくさんの品種があるからです。

トルコキキョウ “コフーナブラウン”
私が花を始めた20数年前(2000年ぐらい)までは、仏花のイメージが強かったです。
今では品種改良が進んだおかげで、大輪で豪華な品種ができ、花持ちもよいので、ウェディングでブーケなどにも使われるようになりました。
夏の生花のレッスンでも、よく使う花材のひとつです。大輪咲きのものは、アレンジメントのメインの花として使う事もできます。
トルコキキョウの扱い方と注意点
花首が折れやすいので、取り扱いの際は注意してください。
シンビジウム
ラン科シンビジウム属
1本 800円~1800円前後
ラン科の原産国は、熱帯や高山など、気温と湿度の高い所が多いようで、切り花も夏の暑さに強い種類が多くあります。
1年中流通していて、夏は輸入のものが多いようです。

黄色:シンビジウム (赤色のアランダもラン科)
大輪の品種は、とても華やかでお祝いのアレンジメントに使われることが多いです。
「テーブルシンビジウム(テーブルシンビ)」と呼ばれるコンパクトサイズの品種もでてきて、ご自宅用でも使いやすくなっています。

シンビジウム 夏に涼し気な色合いの品種もあります。
シンビジウムの扱い方
花が下から古くなってくるので、しおれてきた花をカットするとスッキリします。
胡蝶蘭(コチョウラン)、ミディ胡蝶蘭
1本 800円~2000円前後
鉢植えの印象が強い胡蝶蘭は、切り花でも購入することができます。
とくに使いやすいのは、「ミディ胡蝶蘭」とよばれる、小ぶりタイプの胡蝶蘭です。
色や柄のバリエーションも多く、コンパクトなサイズ感で、リビングなど様々な場所に飾りやすいのが魅力です。

ミディ胡蝶蘭を使った6月のアレンジメント。濃い紫色の花がミディ胡蝶蘭の“チェスナッツ”
1本当りの単価は高めですが、とても花持ちがよいので、コストパフォーマンスは良いです。
その他、ラン科で日持ちの良い花に、
・モカラ
・デンファレ
・バンダ
などがあります。
ユリ
ユリは、夏に一番おすすめの生花です。
ユリについては、こちらの記事にまとめていますのでご参考にしてください。
関連記事
>>>切り花のユリを長持ちさせる方法と活け方
クルクマ
ショウガ科クルクマ属
1本 150~300円前後
トロピカルなイメージのあるクルクマは、夏には重宝する花です。
丈が長い品種と、短い品種があります。短い品種は30~40cmぐらいで、花瓶にいけるのも、アレンジに入れるのにも、とても使いやすいです。
花とともに、葉も抜群に日持ちがよく、手入れをすると2週間はもつでしょう。
ヒマワリ
キク科ヒマワリ属
1本 200円~500円前後
夏の花といえば、ヒマワリ。
切り花のヒマワリといえば、あまり日持ちのしない印象があったのですが、こちらも品種改良のおかげで、日持ちが良くなっています。
お手入れしだいでは、10日ぐらいは日持ちするでしょう。
センターが黒、グリーン、八重咲、サイズの抱負さなど、バリエーションにとんでいます。

左:ヒマワリ 右:マリーゴールド
一般的な花屋さんでは、7月から9月中旬ぐらいまで購入できます。
ヒマワリの扱い方と注意点
余分な葉はあらかじめ処理をしておきます。(1,2枚残す程度)
茎が長いからと、花瓶の水をたっぷり入れるのはNGです。茎の先が、3~5cm使っていれば十分です。
マリーゴールド
キク科
1本 180円~250円前後
夏の花壇でよく見かけるマリーゴールドは、切り花で楽しめる品種もあります。
切り花は、園芸種のものより丈が長いです。店頭では40~50cmぐらいのものが多く売られています。(花市場では1mを越す品種も見ることがあります。)
花も大きいのが特徴で、直径5cmぐらいから10cmを越すものまであります。
鮮やかなオレンジ、イエローから、落ち着いた色味のバニラ、ライム系の色味があります。
マリーゴールドの扱い方と注意点
葉がたくさんついていたら、整理しましょう。
切り花のマリーゴールドは、花の大きさに対して、茎が細く、花首から折れてしまう場合もあります。花が元気であれば、折れた所からカットして水にさしておくと、長く楽しめます。また、茎が空洞になっているので、アレンジで使う時は、空洞にワイヤーなどをいれて、補強すると使いやすいです。
つぼみがついている時もありますが、咲かないことの方が多いです。
アジサイ
アジサイ科アジサイ属
1本 500円~
アジサイは、飾る前に、茎の中のワタをだしてあげると、とても日持ちのする花です。
アジサイについては、こちらの記事をご参考ください。
>>>切り花のアジサイを長もちさせる方法

ベランダで育てているアジサイ。レッスンでカットして使っていただいてます。
夏の切り花を長もちさせるコツ
夏の切り花を長もちさせるには、手入れが欠かせません。
まずは、花瓶に活けたり、アレンジをする前の処理として
- 余分な葉を取り除く
- 水切り、水揚げをする(水切り、水揚げについては下の関連ページをご参考ください)
- 花瓶の水は、茎が3~5cm程度つかるぐらいでよい
飾ったあとのお手入れとして、
- 1日1回、茎を水洗いして、ヌメリをとる。これをするだけで、花の日持ちに差が出ます。
- 花瓶の水はこまめに変える。花瓶も洗うとベスト。
- 水に浸かっている部分の茎の色が変わってきたら、即、切戻し(もう一度水切りをすること)
- 水が濁っていたら、即、入替。
- エアコンの風に直接あてない。
- 締め切った部屋では空気の流れがなくなるので、外出して部屋を締め切るときは、できるだけ涼しいところに移動させておく
おわりに
夏でも長く楽しめる生花と、長もちさせるコツをご紹介しました。
厳しい暑さでも、みずみずしい生花を暮らしの中で楽しんでいただけたら嬉しいです。
関連記事
>>>切り花を長持ちさせる方法とコツ 水切り 水揚げ
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